GN'R「Chinese Democracy」7曲目に収録された「Catcher in the Rye」は、クイーンのギタリスト Brian May自身がこの曲でゲスト参加しているとコメントしたことから、ファンにも早くから曲名を知られていた、Axl/ Paul Tobiasによるメロウなミドルテンポのロックチューン。2006年初頭にはインターネット上でリークされた事でも話題になった。
そのBrian May。本人が「AxlとプレイするためだけにLAへ飛んだ」「あの曲は大好きなんだ。今でも新鮮に感じる」「Axlは最高だ」などと語り、またアルバム制作にはクイーン歴代作品のプロデューサー Roy Thomas Bakerが関わっていると報じられたことから、クイーン風の楽曲?アレンジ?と思われたが、どちらでもなく、しかも発表された最終ヴァージョンからはBrian Mayのテイクが全て削除されてしまったのは衝撃かつ残念。
ドラムはBrain、ギターにPaul Tobiasのテイクが活かされたオールドチューンだが、ライヴでの演奏記録はない。
GN'R「Chinese Democracy」11曲目に収録された「I.R.S.」は、'05-'06年に掛けて幾度となくデモ音源がリークされ話題を呼んだ、Axl/ Paul Tobias/ Dizzy Reedによる共作曲。
ドラムにBrain/ Frank Ferrerのテイクだけでなく、MPCプログラミングまでを加えて派手にリズムを構築した、2000年代のGN'Rをイメージづける代表曲の一つ。
ライヴ初演は'06年5月12日NYC公演で、以降'06-'07年ワールドツアー中ではほぼ全公演でレギュラーセットに据えられていた。また、'06年5月19日NYCでおこなわれた、Rosario Dowsonのバースデイパーティを兼ねたライヴギグで、同曲のアコースティックヴァージョンを披露した記録もあり。